ベージュのテラコッタに赤い模様が施された注ぎ口が二つある壺。二つの注ぎ口は橋で結ばれ、橋(虹?)の上には神(太陽神?)の出現をあがめる4人の人間の姿をかたどった像が立てられています。動物のようなモチーフも書き込まれ、平面としても立体としても凝った装飾です。おそらく神に恵みの雨を求める祈りの様子を描いた作品と思われます。
参考文献 Alan Lapiner著「Pre-colombian art of South America」1976年N° 621
黄金博物館(Museo Migual Mujica Gallo Oro del Peru)所蔵 チムー期 黄金の壷