小型の青銅製の猫のバステト神の像。ヒエログリフが彫られた台座に座っています。綺麗な翠色のパティナで、顔の細かなディティールが可愛らしくコンディションは極めて良いです。猫の両耳には穴が空いていますが、これは本来は金のイヤリングが付けられていた穴です。バステト神は豊穣を司る神であった為、妊娠中の女性と赤ちゃんを守ると言われていた為、このような猫の銅像は妊娠した女性に贈られたと考えられています。
参考文献:Jaromir Malek, The cat in Ancient Egypt, London, 1993