非常につややかな光沢と二つに分かれたパーツが特徴的な黒色の笛。
パーツの一つは鳥の形にかたどられ、もう一つには人間の姿にかたどられた印象的な髪飾りを身に付けた神が朝浮き彫りで表現されています。
古代ペルーの芸術家たちは、自然界に作品の題材を見いだしていました。
陶器職人たちは、この地域に生息していたさまざまな動植物をモチーフに、数多くの素晴らしい作品を作り出していたのです。
こうした陶器の中には儀式用に作成されたものもありましたが、目的にとらわれず作られたものも多くありました。
この笛を手に取りその音色を奏でて見れば、すべての五感が古代の神秘的な世界へといざなわれていくことでしょう。