大型の弓型の細工の美しいフィビュラです。
現存するフィビュラは青銅のみで作られているものが殆どですが、これは青銅の上に金をかぶせていた作りで、ところどころにオリジナルの金が残っている珍しい物です。
フィビュラとは衣服をつまんでドレープにした部分を留める為の装身具で、当時は女性も男性も使用していました。
このフィビュラは大型で金を被せている豪奢な作りから当時の貴族階級の男性が使用していたものと推測されます。
本体とピンの間に充分な空間が残るようにデザインされており、たっぷりした量の布でも留まるようになっています。