釈迦と思われる気品ある男性の頭部像。
灰色の砂岩に施された彫刻は、上唇を覆う口ひげ、長い耳たぶ、螺髪状の頭飾りと広い額に縁取られた、穏やかな表情を描き出しています。
クメール期の作品かどうかは定かではありませんが、クメール、バプーオン様式の影響が色濃く現れています。
- 参考資料 Pierre Baptiste, Thierry Zéphir, L'Art khmer dans les collections du musée Guimet, Paris, 2008, cat. N° 57